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代表作でもある『スリットの家』も窓が特徴的ですよね?
「窓がスリットだけという建築です。 お施主さんからは『防犯に気をつけてくれ』という要望があったので、外壁に細いスリットを60本入れて防犯性を高めました。 スリットの窓から入る光も美しく、非常に私たちらしい建築だと思います。」
施主さまによって窓の役割も違ってきますか?
「違いますね。窓というのはその人の生き方を表しやすいんです。 たとえば、裸一貫で生きている人間は、街の中で誰に見られても構わないとなる。 であれば、大きな窓でドンと街に対峙するようにつくります。 逆に、プライベートな空間を守りたいんであれば、外から見られるような開口部をつくらない。 デザインと機能にくわえて、その人の生き方、場所性までトータルに考えて、 窓の形と光の入れ方を決めていくわけです。」
その人と場所の物語を考えて提案していく?
「そうです。『紋所の家』であれば、反物を受け取りに来るお客さまが、紋をモチーフとした丸い光の中をかけあがってくる。 品物である紋入りの反物を抱えて、『紋所の家』を後にして京都の街へと帰っていく。 こういったストーリーをお施主さんに提案して、それが自分の身に合うかどうか判断してもらいます。」
最後になりますが、船舶丸窓にはどういった魅力を感じられますか?
「窓そのものに夢があって、海とかいろいろ想像できることかな。 無垢材としての素材感の良さも、存在感があるし記憶にも残ります。 それと円形っていうのもありますね。四角はいろいろ無限に形があるじゃないですか。 円は大きさの種類はありますが、世界共通で形はひとつ。誰の目にも共通した造形の美学があります。 そういう点からも、今も昔も東西問わずに、人間の意識として親しみがあるんじゃないでしょうか。」
なるほど。ありがとうございます!
「そうそう、『紋所の家』はインターネットで世界中を駆け巡ってますよ。 外国の方にこんなに受けるとは思ってなかった。『inspiration with the sea』って勝手に解釈して掲載しているページもあります(笑)。 外国の人にとっても船のイメージなんでしょうね。」
中村安奈氏と神野太陽氏により2003年京都で設立。
日本はもちろん中国での活動も柱としており、代表的な作品には、
60本の光が家を通り抜けてゆく「スリットの家」、都心に劇的な光と雲を手に入れた「紋所の家」、
北京オリンピック・レスリング場「Light Thread」などがある。
日経ネット-Living styleにおいてコラム
「うちの施主のおかしな注文」
(http://sumai.nikkei.co.jp/style/tyumon/)も連載中。
【URL】 http://www.eastern.e-arc.jp/